広告配信レポートを見ると「ROAS (広告費用対効果)」といった指標を見かけますが、実際のところはどういった指標かイマイチわからない…といった方のために、今回は「ROAS」とはどのような指標なのかについて説明していこうと思います。
そもそも ROAS (ロアス) って何の略?ってことですが、こちらは Return On Advertising Spend の頭文字をとった略称で、日本語で言うと「広告の費用対効果」ということになります。
例えば、ある広告キャンペーンの配信結果が「ROAS:1,000%」だった場合、広告費1円に対して10円の売上を回収できていることを意味します。
つまり
「ROAS」は広告費に対してどれぐらいの売上に貢献したかを測る指標
ということになります。
ROASの計算式は以下となります。
広告経由の売上 ÷ 広告費用 = ROAS (広告費用対効果)
計算式を見てわかるように広告費以外のコストは含まれていません。
広告配信する目的は「ショップの認知拡大」や「不良在庫の消化促進」などもありますが、ほとんどの場合は「売上を増やす」ことです。その際に売上増加したけど利益は減少しないかどうかといったことを懸念される方も多いのではないでしょうか。
そこでROASの値がこの数値以上下回った場合は赤字になってしまう…といったROASの下限値(下限ROAS)について考えていきたいと思います。
例えば以下のような販売条件の場合、ROASの下限値は何%になるかを計算していきます。
まずは利益率を計算します。